変わり様
ポン君と同じ
寝坊助だったcho-ちゃんが
人の気配を感じると
すぐに呼びかけるようになりました
陽を隠す籠の覆いを取ると
もうおねだりは止みません
右に左
上に下
網に脚を喰いこませて
まるで中は監獄か
火の海か
出なければ命はない
勢いに、ついつい出しても
部屋中、止まない飛行
そう、恋しいのはポン君だけ
誰よりも感情豊かで
誰よりもずっと素直
思い遣りや躊躇いは
重い荷物
真直ぐなcho-ちゃんは
ポン君の椅子に舞い降りると
白く光る身体を埋めて
仲間も居ない静かな空間で
寝坊助のポン君をじっと待ちます