錦花鳥のcho-ちゃん物語

我家に住む錦花鳥のcho-ちゃんの日記

ペット 鳥 イラスト

ポン君とcho-ちゃんの日々

cho-ちゃん一人だけの日々は これからもずっと続きます でも、いつもポン君が傍にいます お互い どれだけ心強いでしょうか どれだけ救われるでしょうか 誰もが二人のような関係であれば 世の中 時計など必要ないでしょう 困るでしょうか 幸せでしょうか 不満…

水浴び

cho-ちゃんは 岩とびペンギン ツンツンと毛を逆立てて誇らしげ はたまた ビジュアル・ロッカー気取り 水浴びのはずが 身体は少しも濡れていない 憐れなのか 微笑ましいのか 骨折する前 産まれてこれからずっと 水が怖くて飛び込めず 羽ばたきは少しも水に触…

変わり様

ポン君と同じ 寝坊助だったcho-ちゃんが 人の気配を感じると すぐに呼びかけるようになりました 陽を隠す籠の覆いを取ると もうおねだりは止みません 右に左 上に下 網に脚を喰いこませて まるで中は監獄か 火の海か 出なければ命はない 勢いに、ついつい出…

完治

二ヶ月の病院通い やっとのことで cho-ちゃんの脚はくっつきました キブスの取れた脚は 少し向きが違い 少しだけ不恰好 ですが ポン君にとっては すっかり元通り cho-ちゃんも 不自由な脚に臆することなく 飛び回れる喜びに溢れます 長かった辛抱の日々 暗い…

不機嫌な日々

脚の折れたcho-ちゃんの棲家は 少しのジャンプも出来ないほどに 天が降りてきました がさごそ がさごそ 脚を引き摺り 右往左往 ポン君の顔を覗き見します このところ ポン君は怒ってばかり cho-ちゃんは 大人しくするどころか 狭い部屋に不平不満 病院では逃…

にがい薬

翌日 病院から戻ったポン君は もらってきたお薬を cho-ちゃんの口元に運びます ポン君からもらえるものは 美味しいものと決まっています 嬉しい顔は一転 あまりの不味さに 頬は強張り いつもの、なによりも落ち着く手のひらから 逃がれようと必死です ポン君…

cho-ちゃんの異変

ポン君の目はじっと一点を見つめ 「あれ・・・」 不安の色を滲ませます 「cho-ちゃん?」 白く輝く体 風を切る羽音 時折の潰れた鳴き声 変わった様子はないのに 「こっちおいで」 ポン君は真顔で呼び止めると 「なんか変」 強い口調 「なんか変や」 まるで飲…

三度目の夏

この年の初夏は 静かなものです あれだけ賑やかだった子供たちも、もう居ません 誰も彼もが違う場所へと去って行きました 静まり切った部屋は 生まれた時から ずっとそうだったはずなのですが cho-ちゃんは すっかり落ち着きを失います 梅雨が明け 日差しは…

突然の死

穏やかな春は いつまでも続きそうに 暑くなりそうになると、冷え 肌寒い日があったかと思うと、身も心も緩めてしまう日の繰り返し 時が 暑い季節を目指しているなどとは 思いもしない いつもの場所に、yuruは居ました 様子が違う と、違和感はすぐに 恐怖へ…

春の兆し

大嫌いな冬を もう二度過ごし すっかり人生のベテラン気取り 澄ました顔のcho-ちゃんは 微かな ガラス越しの温もり 太陽の匂いに、心は躍ります となりには、いつしかカップルになった二つの影 若く睦まじい光景に 落ち着きを奪われ ポン君を再び不安にさせ…

平穏な日

自らで食べるようになると 子供たちは、もうポン君のことなど 知らん顔 まったく、シビアなものです 特に雄のtomaとnikeは 三歩引いて様子を伺いながらも もうお手伝いさんで扱いで ポン君の献身的な世話も 我が物顔で受取ります あれだけ先を争って手の平に…

yuruの昼寝

yuruは止まり木に身体を預けます 纏う羽毛はふっくらと 足をすっかり仕舞い込んで お地蔵さんのように 冬の寒さを耐えます 寝ている間は 夢心地 遠い昔を懐かしむような顔で 慣れ親しむ歌を聞いているかのように 時に、止まり木から落ちそうになるくらい 眠…

鳥の家

子供たちは すっかり雌雄の羽紋になりました nikeは雄の紋様 頬は赤く染まり、脇には水玉模様が浮き出ています もう幼き姿は遠き日のようです もう一羽の雄のtomaは まるで落ち着きません 昨日まで一緒に遊んでいた雌のkoaとtume相手に 悲しい性を丸出しに …

手離れ間近

子供たちは もう好き勝手 いつも六羽 あっちへ飛んでは、こっちへ 止まり場を見つけては 仲良く並んで一休み 先輩鳥のcho-ちゃんは 今日も大人しく寝ています 一羽だけ、いつも遅れて辿り着く ふんわりとしたクリーム色に まん丸い大きな目 一番最後に生まれ…

雛だらけ

cho-ちゃんは ポン君の手の中に入れない日々が続きます ポン君の手の平は 産まれたての雛で溢れているのです すっかりふて腐れるcho-ちゃんの周りを 何も知らない雛たちは 大きな顔で歩き回ります あまり傍によると cho-ちゃんは渾身の力で伸び上がり 容赦の…

夫婦鳥

秋を前に 今度は二羽の錦花鳥が 新婚旅行さながら、ポン君の元へやってきます すっかり大人の夫婦鳥は 一つ家の中 慌ただしく愛を育みます ポン君は今までになく、面倒見よく しきりに巣箱を覗いては その日の様子をつぶさに 身振り手振りで語ります ついに …

飛行

女王であるcho-ちゃんは 気紛れにyuruを誘います 美しすぎるからか 駆け引き上手なのか 雄の性なのか ご褒美に滅法弱く すっかり虜なってしまって 時に、cho-ちゃんの叱責、露骨な無視にも 飄々と cho-ちゃんの後ろで 無邪気に飛び跳ねます じっと見ていたポ…

yuruの巣作り

yuruは巣作りが大好きです 受け入れたはずのcho-ちゃんの 女王のような気紛れさに 振り回されながらも しもべさながら 一途に追い続けます でも、ポン君の手の中にいるうちは 目も心も閉じてしまって まるで相手にされないので どこからか咥えた枯草や糸くず…

二つの影

ある日 いつもならすぐに飛び去るcho-ちゃんが じっとyuruの能天気な踊りを眺めます 彼の耳触りなはずの歌にも どうやら様子が違います 身をかがめるcho-ちゃん yuruはすぐさま 白い背中へと羽ばたくと ずっと望んできたその場所へ辿り着きます いつも素っ気…

成鳥

yuruは縞模様 真白いcho-ちゃんとは違い 身体はグレー 腋は濃茶に白の水玉模様 頬はすっかり紅く 大人の雄になりました 拙い恋心 自らへの讃歌 日々磨き上げるべく 歌の練習です ですが、残念ながら 当のcho-ちゃんの眼中には 器に盛られた食事にしか 興味は…

新顔

それから数日後 ポン君は新しい鳥を持って帰ってきました cho-ちゃんの仲間です ですが、cho-ちゃんは知らん顔 幼いyuruは鳴くのが仕事 ポン君の生活はまた忙しくなりますが 誰彼なしに 文句を言いながら あっちに走り こっちに走り 疲れたと言いながらも 頬…

夢想④

cho-ちゃんは いつもポン君の手の平で時を過ごします その中では 時間も永遠 一日すら終わらないで ずっと二人を見守っています でも本当は 存分に空を飛びたいのではないか 一緒に飛ぶ仲間が欲しいのではないか 広い空を仰ぎたいのではないか と心配になり…

夢想③

餌を与えない人には愛想ない ちゃっかりと 産まれた時から 利害関係を知っています きっと人と同じでしょう そう 錦花鳥のcho-ちゃんは まるで人なのです

夢想②

ときに こんな顔で私を責め立てます ポン君には甘い顔のcho-ちゃんですが 私にはどうしてこうも厳しいのでしょう… 錦花鳥であるcho-ちゃんには 近づく者は たった一人(一羽)しか許せないのです 彼ら(彼女ら)には そういう習性があるはずです でなければ…

夢想①

ある日突然、cho-ちゃんの心が読めるようになります。 「かかってこんかい!」 cho-ちゃんは上から目線で 私を挑発します

たまに怒ります

私は敵? 今も元気に私の手に襲いかかります。 遊び相手なら嬉しいですが 毛嫌いされてたら 悲しいです

錦花鳥のcho-ちゃん物語

cho-ちゃん 我が家へ来て もうすぐ3年 春は大変 今日もまた卵を産みました