雛だらけ
cho-ちゃんは
ポン君の手の中に入れない日々が続きます
ポン君の手の平は
産まれたての雛で溢れているのです
すっかりふて腐れるcho-ちゃんの周りを
何も知らない雛たちは
大きな顔で歩き回ります
あまり傍によると
cho-ちゃんは渾身の力で伸び上がり
容赦のない突きを繰り出します
すると、雛たちは慌てふためいて背を向けます
が、
綺麗さっぱり忘れてしまい
すぐに近寄っては
cho-ちゃんの神経を逆なでします
ポン君は、すっかりお母さんになって叱りますが
雛たちは四方八方
cho-ちゃんは聞く耳持たず
一人で騒いでいます
小さな六つの命の塊りに
家はすっかり賑やかです