手離れ間近
子供たちは
もう好き勝手
いつも六羽
あっちへ飛んでは、こっちへ
止まり場を見つけては
仲良く並んで一休み
先輩鳥のcho-ちゃんは
今日も大人しく寝ています
一羽だけ、いつも遅れて辿り着く
ふんわりとしたクリーム色に
まん丸い大きな目
一番最後に生まれたnikeは
産まれ落ちた時から、足が動かなくとも
負とは思いもしていません
やっとのことで皆に並ぶと
誰よりも平然とすまし顔
それを見透かしてか
皆はすぐに次の場所へと走ります
nikeは羽根を繕う間もなく
追い掛けます
ポン君はどんなであろうと
差別はしません
夜、寝床へ入れるとき
はしゃぎ回る子供たちを
鬼のように目を吊り上げて追い詰めます