春の兆し
大嫌いな冬を
もう二度過ごし
すっかり人生のベテラン気取り
澄ました顔のcho-ちゃんは
微かな
ガラス越しの温もり
太陽の匂いに、心は躍ります
となりには、いつしかカップルになった二つの影
若く睦まじい光景に
落ち着きを奪われ
ポン君を再び不安にさせます
孵るはずもなくとも
新たな卵を宿すよう
身体の弱いcho-ちゃんへも
天は容赦なく求めます
そんな宿命を知るはずのないyuruは
いつまでも無邪気に
そして勇んで、cho-ちゃんへの元へと駆け寄ります
重なり合う二つの姿に
ポン君は
また溜息の日々の始まりです