突然の死
穏やかな春は
いつまでも続きそうに
暑くなりそうになると、冷え
肌寒い日があったかと思うと、身も心も緩めてしまう日の繰り返し
時が
暑い季節を目指しているなどとは
思いもしない
いつもの場所に、yuruは居ました
様子が違う
と、違和感はすぐに
恐怖へと入れ替わります
何度もこんな光景を見てきました
その度に立ちすくむ
それは、ポン君も同じです
何が起こったのか
辿り着くまで
感情は押し殺され
yuruの
倒れ込んだ姿は
あまりに綺麗で
訪れた「死」からは
一番遠い
何を発しようと
声は、ただ虚しく
それでも、発せずにはいられず
どうやっても動かないyuruを前に
部屋は呑み込まれます
「さっきまで、あんなに元気やったのに」
ポン君の悲しみの意味を知らずか
cho-ちゃんは
yuruのすぐ横で
いつもと同じ顔
ご機嫌に餌をついばみます
抱きかかえるyuruは
まだ温かく
ついさっきまで
「生」の中にあったことを
否が応にも証明します