にがい薬
翌日
病院から戻ったポン君は
もらってきたお薬を
cho-ちゃんの口元に運びます
ポン君からもらえるものは
美味しいものと決まっています
嬉しい顔は一転
あまりの不味さに
頬は強張り
いつもの、なによりも落ち着く手のひらから
逃がれようと必死です
ポン君は叱りつけ
何度でも、無理やりにも与えます
悲痛な想い
骨折の診断
まるで力の入らない右脚
もし、治らなければ大変です
不思議な顔のcho-ちゃん
ポン君の昂る声は
一人に背負わせるために
行き場なく
ただ戻ってくるだけです