cho-ちゃんの異変
ポン君の目はじっと一点を見つめ
「あれ・・・」
不安の色を滲ませます
「cho-ちゃん?」
白く輝く体
風を切る羽音
時折の潰れた鳴き声
変わった様子はないのに
「こっちおいで」
ポン君は真顔で呼び止めると
「なんか変」
強い口調
「なんか変や」
まるで飲み込めない私に構わず
自問を繰り返します
「片脚おかしい」
素早くcho-ちゃんを抱き上げ
「骨折してるかも」
切実な嘆きで覗き込むと
ポン君の手の平の上、立ちはしていても
cho-ちゃんの体は大きく傾きます
こんなに小さな体の
あまりにもか細い脚
先走る予感を止めようもありません